2024.01.09
この章では、撮影や編集時のテクニックを主に解説していきます。
編集のワークフロー
動画のジャンルや内容によって、編集作業は変わってきますが、大まかな編集の流れはこちらです。
①素材準備(撮影、切り抜き等)
まずは動画の素材の撮影です。そもそもの素材が良くなければ良い動画にはならないので、
実際に動画にする時のイメージをしっかり持って、カメラの位置などを決めましょう。
「カット編集」とは、動画素材の中から必要な部分だけを切り出す作業です。
ここで動画全体の尺の長さを決めます。
話している内容の文字起こしや、場面の転換を説明する文字を挿入していきます。
先にテロップを入れることで、それぞれのシーン内容が分かりやすくなり、この後のBGMを入れる作業が楽になります。
それぞれのシーンに合ったBGM・SE(Sound Effect:効果音)を入れていきます。
後々外注する場合でも、まずは一通り自分で作業してみることが大切です。
気を付けるポイントがどこなのか分かっていないと依頼や指示もできませんし、どの位の時間がかかる作業なのか、工程を理解することで、適切な納期を設定できるからです。
撮影テクニック
視聴者が飽きてしまう動画3選は、ずばり!
②視点が変わらない
③動きがない
何と言ってもこの3つです。
この3つのミスは撮影時の工夫で防ぐことができます。
以下のテクニックを使って視聴者が飽きずに見られる動画を作りましょう!
①画角を変える
「画角」とはカメラで撮影した時に映る範囲のことです。
それが変わらないと、のっぺりとした印象になってしまい、見ている人は飽きやすくなります。
例えば渋谷のスクランブル交差点をライブ配信している映像、あれが「画角が変わらない状態」です。
今の様子が知りたい、という場合には良いですが、これを料理動画で実践したらどうなるでしょうか?
キッチンに、料理している人の上半身が映っている、この画角から全く変わらず料理10分間…
ちょっと手抜きっぽく感じると思いませんか?
分かりやすいように、手元を移したり、材料をズームアップしたりしてほしいですよね。
よって、撮影する時には途中でカメラの位置を変えたり、カメラを増やして複数のアングルから撮ったりすることで、画角のバリエーションを増やしましょう。
特に手元を撮る必要のない動画、例えば「歌ってみた」などを撮るときも、カメラのアングルを変えたり、複数人いるならそれぞれのメンバーを写すことで、画角に変化を加えることができます。
カメラの位置が変えられない等の場合は、画角をズームアップするか、引きにするかでしか変化を作れませんが、その時は最初のデフォルトは引きの状態で撮るようにしましょう。
というのも、編集で画角のズームアップはすることができますが、元からズームアップで撮影されている動画を編集で引きのばすことはできないからです。
②視点を変える
「視点」とは、その映像が誰の目線で撮られているか、ということです。
演者が映っている場合は『三人称視点』ですね。
反対に、演者の視点を映している場合は『一人称視点』となります。
カメラに向かって話す時間が長いタイプの動画では、合間に自分が見ている風景を挟むことで、より共感しやすくなったり臨場感のある動画にすることができます。
基本的にはカメラに向かって話している中に…
雑草を取るシーン(笑)を一人称視点で入れることで臨場感がでます。
旅行Vlogなども、自分を映すシーン(自撮り棒を持って歩くなど)だけでなく、自分が見ている風景のシーンを取り入れましょう。↓
リフトからの眺めを一人称視点にすることで、見ている人もリフトに乗っているかのような臨場感を出せます。
③動きを作る
カメラの動き、映っている人の動きが少ない動画も視聴者が飽きやすくなってしまいます。
BGMがメインの動画でさえも、小さくコーヒーが動いていたり、「動き」を大切にしています。
こちらの動画でも、曲ごとにシーンが変わり、手作業している場面だったり、インテリアがくるくる回っている様子が流れています。
話すのがメインの動画で、ずっと同じ視点が続く場合は、絵替わりを作る為に自分でカメラを持って外を歩きながら話すと、画角に動きが出て見やすくなります。
こちらの動画はテーブルで話すシーンが続くので、動画後半は定点カメラではなく手持ちに切り替えて動きを出しています。
・カメラの画角を変える
・複数アングルで撮る
・一人称視点を撮る
・手持ちカメラで動きを作る
・自分が動きながら話す
などの工夫をしましょう!